板張り天井 メリット・デメリット

板張り天井 メリット・デメリット|家づくり豆知識|株式会社よつば工務店 ブログ

近年、自然素材にこだわりたいというご要望が増加しています。
そんな中でも、木材ならではのあたたかみのある雰囲気・デザインや機能性豊かな板張り天井は、人気のある内装です。
今回は『板張り天井』のメリット・デメリットについてご紹介します。

板張り天井とは?

板張り天井いたはりてんじょうとは、天井に板材を張って仕上げた内装方法です。
クロスで仕上げた天井が多く見られますが、板張り天井だと木の風合いや質感のある、木ならではのあたたかみのある印象に仕上げることができます。
木の種類・大きさ・色・張り方によって、好みの空間を演出できるのも家づくりの楽しみの一つです。

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板張りの6つのメリット

ここからは、板張り天井の主なメリットをご紹介します。

① 豊富なデザイン

板張り天井はさまざまな木材を使用することで、豊富なデザインを実現できます。

② 環境に優しい

木材は再生可能な資源!環境に配慮したインテリアを実現したい人におすすめ!

③ 部分張り替えがしやすい

シート材だと広範囲の交換になるところを部分的に交換がすることができます。

④ 断熱性・調湿性がある

木材は断熱性が高く、室内の温度や湿度を一定に保つ効果があります。
冷暖房の効率が向上し、光熱費の節約にも♪

⑤ 吸音性・遮音性がある

木材には音を吸収する性質があり、部屋内の音の反響を抑える効果があります。

⑥ リラックス効果がある

不思議と杉やヒノキなどの無垢材の『木の香り』には、リラックス効果があることが分かっています。
木の香りがすると自然と落ち着いた気持ちになるのは、このためだったかと納得です。
無垢材の中でも、無加工に近い状態であるほど、リラックス効果が高いとされているため、この観点からもやはり塗装されていない天井材がおすすめです。

主なデメリット

もちろん、メリットだけではありません。
ここからは主なデメリットを確認していきましょう。

① クロス仕上げに比べて費用がかかりやすい

板張り天井は、一般的なクロス仕上げの天井よりも初期費用がかかります。
木の種類やサイズによっては、かなりの金額差になる場合もあります。

② 工期がかかりやすい

板張り天井は加工や施工にそれなりの手間がかかります。
クロス仕上げの場合、範囲にもよりますが約1日で施工できます。
板張り天井の場合、1日~3日ほどかかることもあります
天井の施工だけで考えるとそれほど大きな差はありませんが、他の工事も含めて家づくり全体のスケジュールで見るとが長期化するかもしれません。

③ 圧迫感が出やすい

クロス仕上げした天井のホワイト・ベージュ系と比較すると、窮屈な印象になりやすいと言われています。濃い色を採用すると閉塞感が出やすいためです。
膨張色と言われる白が、空間を広く見せるのはこの効果のおかげですね。

圧迫感を感じにくくするためにこのような対策をしてみてはいかがでしょうか。
・明るめの色の木材を採用する
・天井を高めにする
・吹き抜けにしたり勾配天井を採用する
・大きめの窓設置して抜け感を演出する

暗めの色の木材を採用したい場合は、全面ではなく部分的に使うとおしゃれな雰囲気になります。

④ 経年による変化

メリットでもご紹介したように無垢材には調湿性があり、水分を吸ったり排出したりしています。この伸縮を繰り返すことで、ひび割れ・反りがおきることがあります。
また、乾燥する時期は縮みによって変形してしまい、見た目の雰囲気が変わってしまうことも考えられます。

まとめ

板張り天井について、ご紹介しました。

断熱性・調湿性などの機能面やデザイン性が高いなどのメリットもありますが、工期の長期化や費用が高くなること、経年による変化などのデメリットもあります。

板張り天井のメリット・デメリットを理解したいうえで、ご自身やご家族の暮らしに適しているかをしっかりとご検討してみてください。


よつば工務店では、ご納得いただけるまでじっくりお施主様と向き合い、お打合せをしております。